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 世界中には毎年推定800万トンのプラスチックゴミが流れ出ています。地球には、それらのゴミが海洋浮遊物となって集まる海域があります。
 その中でも太平洋最大の海域は「太平洋ゴミベルト」と呼ばれ、その面積は日本の国土の4倍とも言われています。そして、ハワイ諸島は太平洋ゴミベルトのすぐ横に位置しています。

 ハワイには、アメリカ本土から年間約680万人、日本から同じく約150万人の観光客が訪れます。海外から来る観光客は日本人がNo.1です。
 しかし、日本から日々ハワイに到着するのは観光客だけではありません。ハワイ諸島の岸辺には、日本や中国、韓国などから数年をかけて流れ着く浮遊到達ゴミも日々打ち上げられています。
 例えば、ハワイ島南部カミロポイントやグリーンサンドビーチ周辺には、ビーチや水面だけでなく、水中にまで流れ着いた浮遊ゴミがあります。海の中から陸上まで、ゴミは年々増えています。

 プラスチックの中でも「マイクロプラスチック」と呼ばれる直径5ミリ以下の物は、ハワイならではの絶滅危惧種ハワイアンモンクシールやウミガメ、イルカ、クジラ、鳥、魚の誤飲により、生態系に悪い影響を及ぼしています。
 さらに、細かいプラスチックの膜が波打ち際の岩石に張り付く「プラ球体」も見つかっています。浮遊到達ゴミが波で粉飾され細かくなる度に生態系への汚染が進んでいくのです。

 これはオアフ島カフクビーチ付近でも同じ状況にあり、観光地としても人気のワイマナロビーチやカイルア、ラニカイビーチでもプラスチックゴミによる汚染が拡大しています。その他のハワイの島々でも浮遊到達ゴミでの汚染が確認されています。

 これらの浮遊到達ゴミは、湾など地形の条件が揃ったポイントに貯まる傾向があります。しかし、これらのポイントは容易にアクセスできる場所とは限りません。
 ハワイ島カミロポイントやグリーンサンドビーチ周辺では、ビーチにたどり着くまでの道が険しく、専用のトラックで行かなければなりません。
 オアフ島の観光地の海中にもゴミが蓄積されており、水中タンクや重い器材なども必要です。そのため費用もかかり、なかなか作業が進まないのが現状です。

 来た時よりも美しく、美しいハワイにこれからも旅行に来ていただけるように、海洋浮遊ゴミを発生させる側の国から来た者として、AlohaOceanPlusはハワイの海を綺麗にする活動をしていきます。